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一口に鍼灸治療といってもその手法は様々あります。その為、同じ鍼灸師といってもやり方や手法が結構違います。当院で主に使う手法は主にトリガーポイントといわれる症状を引き起こすコリに対して鍼を行う方法です。

◆ 東洋医学の考え方:「流れ」が滞ると痛みが出る
東洋医学では、体の中には「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」といった生命エネルギーや栄養が流れていると考えます。
これらがスムーズに全身を巡っている状態が「健康」な状態という思想です。

しかし、何らかの原因でこの流れが滞る(=通じない)と、そこに痛みやしびれ、重だるさが生じるとされます。
この状態を東洋医学では「不通則痛(ふつうそくつう)」と呼びます。

◆ 例えばこんな時に…
デスクワークで肩や首が固まり、血流が悪くなる

冷えやストレスで自律神経が乱れ、気の巡りが滞る

ケガや捻挫で経絡(けいらく:気血の通り道)がふさがれる

こうした状況はすべて「不通=通らない状態」にあたり、東洋医学的には痛みの原因になります。これは押すとその場所や離れた場所にズーンと響く痛みを出すことが多くこれを現代では「トリガーポイント」と呼びます。

◆ トリガーポイントとは?

肩こりや腰痛などで、「押すとズーンと響く痛みがある場所」はありませんか?
それがトリガーポイントと呼ばれる、筋肉の中にできる“痛みの引き金”となるポイントです。

トリガーポイントは、血流が悪くなって酸素が不足した筋肉の中にできる硬くなったしこりのような部分です。
ここを適切に刺激することで、関連する筋肉全体がゆるみ、痛みが和らぐことが多くあります。


◆ 痛みの原因は、必ずしも「痛い場所」ではないことも

不思議なことに、トリガーポイントは離れた場所に痛みを飛ばすことがあります。
たとえば、腰にできたトリガーポイントが、お尻や太ももに痛みを出していることもあるのです。
これを「関連痛(かんれんつう)」と呼びます。


◆ 当院では「響かせる鍼」でトリガーポイントに直接アプローチ

使用する鍼はすべてディスポーザブル(使い捨て)で衛生面も安心です。また、痛みの少ないセイリン製の鍼を使用しており、鍼が初めての方にはなるべく細い鍼を使用しています。

鍼は刺入するとズーンと奥に響くような感覚が出ます。これは我々の世界では「得気(とっき)」、「気至る(きいたる)」と呼ばれ、刺している場所に気が通じた感覚といわれています。本当に気が通じたのかは正直わかりませんが、少なくともズーンと響くと即座に筋肉の緊張が緩み筋血流量が増えることが観察されています。

当院では、トリガーポイントに対して**適切な深さ・角度で鍼を打ち、心地よい“ズーン”とした響き(得気)**を引き出すことで、筋肉の深部までしっかりと緩める施術を行っています。

慢性的な肩こり・腰痛・頭痛などでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

◆ 「トリガーポイント」と「経穴」は同じもの?

これは、おそらく鍼灸師の間でも意見がわかれる話なのですが、個人的には経穴の位置にトリガーポイントが発生しやすい傾向はあると思いますが、まったく同じではないと考えています。トリガーポイントは経絡以外の場所には多く出てきますし、主に筋肉に対する力学的な負荷で形成されるからです。専門的には東洋医学にも経筋という概念がありますが、経筋のほうがトリガーポイントに近いと思います。

人の体には様々な位置に反応点(あるいはエリア)が表れます。その反応点は押して痛む圧痛点や、硬結(コリ)だったり、コリも痛みもないが皮膚があるエリアだけ弛緩していたり逆に緊張していたり、皮膚表面は普通だが皮下組織が硬かったり、逆にふにゃふにゃで力がなくなっているなど様々な出方がありますです。

トリガーポイントとは「圧痛を伴う硬結(コリ)」という一つの反応パターンに過ぎないと個人的に考えています。

当院で主にトリガーポイントへのアプローチを行っている理由は、そこへ鍼が到達すると即効的に痛みや緊張が改善するためです。その他の反応を無視するのかというと、そうではなく、例えば皮膚が弛緩し力がない反応には温灸を用います。これは弛緩したツボの反応は東洋医学的には虚(きょ)の反応で力が不足している状態のため灸で温めるほうが効率がいいからです。あとは硬結を伴わない反応には2mm程度のごく浅い鍼を行います。これは経脈の流れを促進したい場合に行います。

当院では冷えや慢性症状にお悩みの方、体質改善を望む方には毎日の自宅温灸と月に1回程度の鍼をおすすめしています。

自宅での温灸をお勧めするのは、温灸は燃え尽きるまでに時間が6分くらいかかるので鍼灸院でやっていると時間がかかる。またプロがやろうがご自身でやろうが効果は変わらない、毎日やったほうが効果がでるので当院では自宅での実施をお勧めします。虚証(体のエネルギー不足)を伴う体質改善(3カ月くらいかかる)にはお灸は必須です

経穴とは、経絡上に存在するトリガーポイントを含めた様々な反応が出易いポイントなんだろうと思っています。なので経穴(またはツボ)は常に存在しているわけではなく、反応が体表に表れているときに存在しする。そして反応が出ているときにその経穴を刺激することで効果を発揮するものである(たぶん異論のある鍼灸師もいらっしゃると思いますが)と僕は考えています

*当院では回数券の押し売りや、口コミの強要、強引な次回予約の勧めなどは一切行っておりません
 

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